レンタルで「バケモノの子」を見ました。
ネタバレはあまりないと思いますが、中身が知りたくない方は気を付けて下さい。
最初CMで見たとき、バケモノに育てられることになった男の子が、大きくなって人間界に戻りたがる話だと思って、「育ての親との絆は出来なかったのか」と悲しくなって見るのを躊躇していました。
実際見てみて、途中まで「やっぱり育ての親より血の繋がった親の方がいいのか、今まで過ごした日々はなんだったんだろう」と思いました。
でも、よく考えると全然違ってました。
子供は、自分でやりたいことを見つけて自分の道を行こうとしただけなんですよね。
それが人間界に戻って大学に行くってことだったから、まるでバケモノ親を裏切ったように見えてしまっていたわけです。
お恥ずかしい。
いつまでもバケモノ親に依存して親子のように一緒に暮らすのがいいと思ってしまっていたんですが、そうじゃないんですよね。
しっかり自分を持って自立するために行動を起こしていた。
巣立ちのが準備が親への否定に見えてしまっていたんです。
いやあ、小さい子を持つ親としてすごい胸にきましたね。
いつかはうちの子たちも巣立っていくのだと。
最近は親視点でいろいろ見てしまう事が多くなったので、涙腺が大変なことになってます。
例えば「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶオラの花嫁」の映画でも、あんなに小さかったしんのすけとひまわりが大きくなって家を出て、家族4人で過ごした家には夫婦二人とシロたちしかいなくて…その設定だけでウルウルきちゃってました。
映画自体はコメディなのに、設定でもうだめでした。
あと他にもたぶんいろいろありますが、子供のころと大人になってから見たのじゃ印象が全然違うマンガとして真っ先に思い浮かぶのが「赤ちゃんと僕」です。
あれは名作ですね。
一応子供が主人公ですが、大人の世界が描かれていたりします。
母方の親戚が子供たちの親権を取ろうとした話とか、すごいなんかずっしりきます。
マンガとは思えない重さというかリアルさというか。
子供の頃読んでもよく分かりませんでしたが、大人になって読むとまた違います。
他にもなんか子供たちが無茶してるアニメとか見ると、その子たちの親はどう思ってるのかしらとか思ってしまったり、いろいろ考えてしまうようになりました。
自分が子供を持つって、生活もだけど考え方もいろいろ変わるんだなとしみじみ実感しています。